東京に彼女がいる男の帰省先で、幼馴染の澪が静かに嫉妬を燃やしている——そんな絶妙にリアルな三角構図が、この作品の出発点だ。石川澪が演じるのは、長年の想いを隠しながらもある夏の日についに爆発させてしまう幼馴染。「都会の彼女に負けたくない」という感情が、言葉と行動の両方からにじみ出てくる。
特徴的なのは、その「嫉妬」が暴力的ではなく、徹底して色っぽい方向へ向かうこと。淫語を武器に相手の理性を削ぎ落としにかかる石川澪のアプローチは、汗ばんだ夏の空気とあわさって独特の熱量を生む。田舎の夏、蒸し暑い室内、そして止まらない言葉——その組み合わせが独自のムードを作り上げている。騎乗位シーンでは彼女の表情と言葉が同時に迫ってくる構成になっており、ジェラシーという感情がどこまでも官能的な形で映像化されている。
177分という収録尺の中で、単純な痴女ものとは一線を画す「感情の積み重ね」が丁寧に描かれているのも見どころのひとつ。レビュー77件で平均4.83という数字も、この作品が持つ完成度の高さを裏付けている。ムーディーズ独占配信のハイビジョン作品として、石川澪のポテンシャルをこれでもかと引き出した一作だ。
幼馴染・嫉妬・淫語という三つのキーワードが噛み合ったとき、夏の記憶はこんなにも鮮明になる。




