アイドル撮影会というフィールドで「個撮」という形式にこだわり続ける町田レンズによる人気シリーズ「BLACK KAMEKO FILE」の第32弾。今作の主役は、ネット上でアイドル活動を続けるまみちゃん。華奢な体型と小ぶりなバストという外見からは想像しにくい、はっきりとした自己主張と生意気な口ぶりのギャップが、85分の撮影を通じて少しずつ崩れていく過程が収められている。
撮影の起点となるのは、おじさん相手のお手当を目的としたフェラシーン。ビジネスライクなつもりで始めたはずの行為が、思いがけず状況を加速させていく——そのリアルな流れが、ハメ撮りカメラの距離感で生々しく記録されている。バック、騎乗位と体位を変えながら進む本番は、まみちゃんの表情と声が段階的に変化していく様子がそのまま映像に残っており、演出で作られた「反応」とは一線を画す雰囲気がある。
ミニスカ姿での撮影会の延長線上という設定、素人感を残したままの空気感、そしてキスや接吻シーンを挟みながら積み重なっていく親密さ——これらが85分という尺のなかで自然につながっており、「撮影」という行為の緊張感が最後まで続く構成になっている。中出しで締められるラストシーンは、それまでの積み重ねの着地点として機能している。
2023年5月発売、10件のレビューで平均4.6という数字を残しており、シリーズを追うファンだけでなく今作から触れる人にも入りやすい一本。300円台という価格帯も含め、軽い気持ちで手を出して気づいたら最後まで観ていた、という体験になる可能性が高い。




