椎名そらという名前を聞けば、独特の存在感と圧倒的な積極性で多くのファンを魅了してきた女優だとわかる。本作はその椎名そらの活動を網羅した初の大型コンプリートベスト作品で、収録時間はなんと719分超。12時間という規格外のボリュームの中に、彼女が演じてきたさまざまな顔が詰め込まれている。
特に際立つのが、彼女の"攻め"のスタンス。待ち受けるのではなく自らグイグイと迫っていく姿勢は、女子校生設定から始まり痴女シチュエーションに至るまで一貫して健在。見ているこちらが翻弄される感覚は、他の作品ではなかなか味わいにくい独特のもので、ベスト盤ならではの流れで改めて見直すと、その進化の軌跡までが読み取れる。
もちろん中出しシーンも随所に盛り込まれており、どのパートも濃度は高い。単体女優作品として積み重ねてきたシーンの数々が一気に押し寄せてくる構成は、初めて触れる人にも「まずここから」と勧めやすく、既存のファンにとっては改めて全体像をおさらいする絶好の機会になるはず。価格帯も見逃せないポイントで、コスパという意味でも相当に優秀な一本だ。
椎名そらを知らなかった人は「なぜ今まで知らなかったんだろう」と思うだろうし、知っていた人は「やっぱりこの人はすごかった」と再認識するだろう。どちらの入口から入っても満足度の高い、密度の詰まったコンプリート盤。



